<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?><rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" xmlns="http://purl.org/rss/1.0/" 
			xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/" 
			xmlns:cc="http://web.resource.org/cc/" xml:lang="ja">
<channel rdf:about="http://airins.blog46.fc2.com/?xml">
<title>NOTE</title>
<link>http://airins.blog46.fc2.com/</link>
<description></description>
<dc:language>ja</dc:language>
<items>
<rdf:Seq>
<rdf:li rdf:resource="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-25.html" />
<rdf:li rdf:resource="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-23.html" />
<rdf:li rdf:resource="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-22.html" />
<rdf:li rdf:resource="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-20.html" />
<rdf:li rdf:resource="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-19.html" />
</rdf:Seq>
</items>
</channel>
<item rdf:about="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-25.html">
<link>http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-25.html</link>
<title>厭なＣＭ</title>
<description> くしに長い髪が数本リカにしては不用心だなスーツに着替えながら俺は思ったまだ妻に別れを切り出せずにいるすでに妻との仲は冷めているというのにはじめてリカに会ったとき彼女は赤いブーツを履いていたな、とふと思う坂井がプリントを持ってきたリカちゃん人形の新バージョンの企画書だん？スウィートエンジェルリカちゃんほんとうのリカはてんしどころかルシファーの気分だろうデス-DEATH- という文字が頭に浮かんだ
 </description>
<content:encoded>
<![CDATA[ <span style="color:#ff0000">く</span>しに長い髪が数本<br /><span style="color:#ff0000">リ</span>カにしては不用心だな<br /><span style="color:#ff0000">ス</span>ーツに着替えながら俺は思った<br /><span style="color:#ff0000">ま</span>だ妻に別れを切り出せずにいる<br /><span style="color:#ff0000">す</span>でに妻との仲は冷めているというのに<br /><span style="color:#ff0000">は</span>じめてリカに会ったとき彼女は<br /><span style="color:#ff0000">赤</span>いブーツを履いていたな、とふと思う<br /><span style="color:#ff0000">坂</span>井が<br /><span style="color:#ff0000">プ</span>リントを持ってきた<br /><span style="color:#ff0000">リ</span>カちゃん人形の新バージョンの企画書だ<br /><span style="color:#ff0000">ん</span>？<br /><span style="color:#ff0000">ス</span>ウィートエンジェルリカちゃん<br /><span style="color:#ff0000">ほ</span>んとうのリカは<br /><span style="color:#ff0000">て</span>んしどころか<br /><span style="color:#ff0000">ル</span>シファーの気分だろう<br /><span style="color:#ff0000">デ</span>ス-DEATH- という文字が頭に浮かんだ<br /><br /> ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>ノート</dc:subject>
<dc:date>2008-12-25T23:10:12+09:00</dc:date>
<dc:creator>airins</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
</item>
<item rdf:about="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-23.html">
<link>http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-23.html</link>
<title>「夏の思い出」</title>
<description> ぼくは夏休み北海道のおじいちゃんの家に行った。そこでぼくはキツネくんと出会った。キツネくんは真っ白なふわふわな毛をしていた。尻尾なんかは本当にふわふわでぼくは一目見た時からそのふわふわの尻尾を触りたくなった。でもぼくが近付くとキツネくんは逃げてしまう。「あらまぁ、まっ白なアカギツネ。あれはギンギツネでもないわぁ。アカギツネの奇形よきっと」おばあちゃんが出てきて言った。みてごらん目が真っ赤とも言った
 </description>
<content:encoded>
<![CDATA[ ぼくは夏休み北海道のおじいちゃんの家に行った。<br />そこでぼくはキツネくんと出会った。<br />キツネくんは真っ白なふわふわな毛をしていた。<br />尻尾なんかは本当にふわふわでぼくは一目見た時からそのふわふわの尻尾を触りたくなった。<br />でもぼくが近付くとキツネくんは逃げてしまう。<br />「あらまぁ、まっ白なアカギツネ。あれはギンギツネでもないわぁ。アカギツネの奇形よきっと」<br />おばあちゃんが出てきて言った。<br />みてごらん目が真っ赤とも言った。<br />ぼくがあのキツネくんと友達になりたいと言うと野生の動物は警戒心が強いから無理よと笑った。<br />ぼくはおやつのパンを庭において隠れていた。<br />するとキツネくんがやってきて用心深くサッとくわえるとパンを持って行ってしまった。<br />一瞬隠れて見ているぼくと目が合った。<br />ぼくの気のせいかな。<br /><br />キツネくんは毎日家の庭にきた。<br />食べ物があることがわかっているからだろう。ぼくは毎日おやつのパンを庭において遠くに立っていた。もう隠れていない。<br />ぼくはちょっとづつ近づいていった。<br />でもまだ手は届かない。<br />キツネくんはぼくがキツネくんを触りたいって知っているんだよ。<br />ごろんと寝転がってかわいい仕草をするんだもの。<br />ほら、ボクの毛真っ白でふわふわでいい気持ちだよ。触りたいでしょ？って感じで。<br />でもぼくが近付いていくと真っ赤な目に怒りを浮かべてかまえるんだ。そして全速力で逃げてしまう。<br />ぼくはとても悲しい気持ちになった。<br />ぼくと友達にならないならぼくの家に来なきゃいいのに！<br /><br />あるときキツネくんは怪我をしてきた。<br />それからひどくお腹が空いているみたいだった。<br />ぼくはパンを持って庭に面した窓からゆっくりと外に出てキツネくんに近づいていった。<br />怖がらなくていいんだよ。<br />ぼくは味方じゃないか。<br />警戒するキツネくんにゆっくりパンを差し出す。<br />キミさえよければ家に入って休んでいきなよ。<br />キツネくんはぼくの手に噛みついた。<br />それからパンも食べずに全力で走り去ってしまった。<br />おまえなんかと一緒にいたくない！って言ってるみたいだった。<br /><br />ぼくの手からは血がでていた。<br />でもぼくの心からはもっと血がでていた。<br />それなら毎日ぼくの庭に来なきゃいいのに！<br />ごろんと寝転がってかわいい仕草をしていたのはなんで？！<br />ぼくはおじいちゃんの猟銃を思い出した。<br />今度ぼくの庭に来たら銃で撃っちゃうぞ！<br />そしたらあのまっ白なふわふわの毛が赤く赤く染まってもう二度とパンを食べたり寝転がったりできないんだ。<br /><br />そう思うとすごく悲しくなった<br />すごくすごく悲しくなった<br /><br /><br />＊＊＊<br /><br />大人になってアルビノについて知った。<br />先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚は白く、瞳孔は毛細血管が透過していて真っ赤に見える。<br />視覚的な障害を伴い、外部から発見されやすくいつも死と隣り合わせ。<br />真っ赤な目に怒りを浮かべていたキツネくん。<br />ほんとうはぼくと友達になりたかったんじゃないか。<br />なんて気のせいかな。 ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>ノート</dc:subject>
<dc:date>2008-09-13T00:05:03+09:00</dc:date>
<dc:creator>airins</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
</item>
<item rdf:about="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-22.html">
<link>http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-22.html</link>
<title>「此岸過迄」</title>
<description> 煩悩を脱した悟りの境地を彼岸、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」というのなら彼女はまさに此岸の住人だ。彼女は迷っている。彼女は不安定だ。彼女は混乱している。彼女は支離滅裂だ。彼女自身が自分の激しい感情の渦に翻弄され、混乱し、傷つきたくないために他人を傷つけてしまうのだ。僕のことなら傷つけてもかまわない。彼女が人間関係を雑に扱ううちに孤立してしまわないか心配なのだ。僕もそうだった。僕自身
 </description>
<content:encoded>
<![CDATA[ 煩悩を脱した悟りの境地を彼岸、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」というのなら彼女はまさに此岸の住人だ。<br />彼女は迷っている。<br />彼女は不安定だ。<br />彼女は混乱している。<br />彼女は支離滅裂だ。<br />彼女自身が自分の激しい感情の渦に翻弄され、混乱し、傷つきたくないために他人を傷つけてしまうのだ。<br />僕のことなら傷つけてもかまわない。<br />彼女が人間関係を雑に扱ううちに孤立してしまわないか心配なのだ。<br /><br />僕もそうだった。<br />僕自身の抑えきれない気質により周りを不安にさせ、僕自身の抑えきれない怒りが僕の身体を蝕み病気という名前がついて動けなくなった。<br />僕が過去に迷い、混乱し、不安定な状態で行き詰っていた時にはそばにいてくれる人がいた。<br />その人は僕を認め、同情し、一緒に怒り、僕の才能と抑えきれない力を健全に開放する方法を教えてくれた。<br />僕は彼女に教えることができるだろうか？<br />彼女に何かを伝えるには彼女のプライドを考慮し、僕が敵ではないことを伝え、彼女の反撃に僕が耐えなければならないだろう。<br /><br />僕は彼女につきあいきれるだろうか？<br /><br />此岸過迄。<br /> ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>ノート</dc:subject>
<dc:date>2008-09-04T00:20:01+09:00</dc:date>
<dc:creator>airins</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
</item>
<item rdf:about="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-20.html">
<link>http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-20.html</link>
<title>「BAMBI 3」</title>
<description> 「賀門先生」オレは不審に思いながら振り返った。ここは「中畠ライター講座」という授業をやっている教室である。大阪はミナミのとある雑居ビルのワンフロア。オレのバイト先である。講師の中畠公義という人が大学の先輩で（と、言っても直接の知り合いではない。１５歳も年上なのだから）、オレは小説の技術指導とかいう名目で壇上に立たせてもらっている。昨今はジュニア小説ブームとかで生徒の中にはそこを目指すような人もいる
 </description>
<content:encoded>
<![CDATA[ 「賀門先生」<br />オレは不審に思いながら振り返った。<br />ここは「中畠ライター講座」という授業をやっている教室である。<br />大阪はミナミのとある雑居ビルのワンフロア。オレのバイト先である。<br />講師の中畠公義という人が大学の先輩で（と、言っても直接の知り合いではない。１５歳も年上なのだから）、オレは小説の技術指導とかいう名目で壇上に立たせてもらっている。<br />昨今はジュニア小説ブームとかで生徒の中にはそこを目指すような人もいるらしい。<br />まぁ、そんなわけでオレは糊口を凌ぐことができている。ありがたいことだ。<br />しかし「先生」などとは決して呼んでくれるな。オレより年下の人は賀門さんと、年上の人は賀門くんでも呼び捨てでもかまわないからと断っている。そんなわけで中畠ライター講座にはオレを「賀門先生」などと呼ぶ人はいないはずである。だからオレは不審に思いながら振り返った。<br />そこには若い男が立っていた。<br />年はオレより４つ５つ若そうだ。ひざ下くらいの半ズボンにスポーツシューズを履きTシャツを着ている。キャップをかぶりエナメルのショルダーバックをポシェットのようにたすきにかけている。モテそうやな。<br />「はい」<br />オレが答えると男は名乗った。<br />「はじめまして。僕、放送作家講座の生徒で木下と言います。」<br />この教室ではライター講座以外にも講座があるということは知っていたが他の講座の人に話しかけられたのは初めてだ。木下は爽やかな慇懃ぶりでオレに近寄ってきて話し始めた。<br />「僕、賀門先生の本読んだんですよ。あれ、『シグナル』。おもしろかったです。夢探偵の志津流が植物人間の夢に入って情報を探るっていう。その夢の中の描写で先生コント書いてはったでしょ？それが印象に残ってて。それで、今度イベントやるんですけど…ああ、お笑いの、コントのイベントなんですけど。僕を含めて３人の作家がコント書いて、芸人さんが演じるんです。そのイベントに賀門先生、参加してくれはりませんか？」<br />「参加って？」<br />「作家としてです。コント台本を書いて、もしやってもらいたい芸人さんがいたら交渉して連れてきてもらったら。僕、賀門先生コントの才能あると思うんですよね。是非。」<br />初対面の仮にも講師をしていて文章で飯食ってたことのあるオレをつかまえて才能あるとはこの兄ちゃん結構な自信家やな、という思いと同時にオレの頭の中にはあのコンビがいた。<br />エレメンタリー<Ruby><Rb>６</Rb><Rp>（</Rp><Rt>シックス</Rt><Rp>）</Rp></Ruby>。<br />バンビとオレでコントを作る？？<br /><br /><br />（はたして終わるのか？でもなんとか　＊　つ　づ　く　＊）<br /><br /> ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>ノート</dc:subject>
<dc:date>2008-07-16T22:01:30+09:00</dc:date>
<dc:creator>airins</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
</item>
<item rdf:about="http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-19.html">
<link>http://airins.blog46.fc2.com/blog-entry-19.html</link>
<title>「メンタルヘルス嬢　アカネ」</title>
<description> 「ルオ！」目の前に少年兵が現れた。迷彩の上下に黒のブーツを履き、ヘルメットのような帽子を深々とかぶっている。肌は日に焼けて硝煙と砂埃で真っ黒である。が、帽子の下から覗いた眼には甘さが見える。「ルオ！生きていたのか？よかった…！」少年兵はそう言うと私の体を抱きしめる。どうやらルオというのは私のことらしい。「ルオ…世界はめちゃくちゃになってしまった。ニュータイプゲノムの取り合いで国と国は戦争を繰り返し不
 </description>
<content:encoded>
<![CDATA[ 「ルオ！」<br />目の前に少年兵が現れた。<br />迷彩の上下に黒のブーツを履き、ヘルメットのような帽子を深々とかぶっている。<br />肌は日に焼けて硝煙と砂埃で真っ黒である。が、帽子の下から覗いた眼には甘さが見える。<br />「ルオ！生きていたのか？よかった…！」<br />少年兵はそう言うと私の体を抱きしめる。どうやらルオというのは私のことらしい。<br />「ルオ…世界はめちゃくちゃになってしまった。ニュータイプゲノムの取り合いで国と国は戦争を繰り返し不幸な血がたくさん流れた。そして今ニュータイプゲノムの持主は世界でたったひとり。君だけだ…ルオ」<br />ルオと呼ばれた私、名前は斎藤朱音。今年で３０歳。町の精神科医。<br />ニュータイプと言われればそうかもしれない。<br />精神感応能力者（テレパス）なのであるから。<br /><br />＊＊＊<br /><br />地面が焼けるように熱い。気温は４５℃といったところか。<br />遮るようなものなどなにもないので影もない。<br />砂を吹き飛ばしながら熱風が吹き、遠くの方で子供の泣き叫ぶ声が聞こえる。<br />あれは駐留している兵士が遊び半分で子供の指を切り落としているからだということがわかる。不快指数は３００％といったところか。本来なら。<br />この世界がこんな現状になっているのは宇宙からの侵略だったかな。<br />それとも時空軸のズレから地球とそっくりの星に行き来できるようになったことにより、お互いが相手の星を占領しようとして始めた戦争か？<br />そんなアホみたいな設定のくせに妙にリアルやな。<br />やっこさん、アフガニスタンの内戦の様子なんかを本で読んだのかな。<br />私は吐き気を抑えて突き進む。<br />ここは石原旬というひきこもりの精神内部の世界。<br />石原旬は私立の中学に受かってから半年で登校拒否になり、部屋にひきこもって４年になる。重度のうつ病で私の病院に両親が相談に来た時は処方されている睡眠薬を飲んで寝てばかりいる状態だった。<br />本来ならうつ病などは抗うつ剤を飲まし、自殺にだけ気をつけて気長に治療するしかないのだが、息子がかわいい会社社長。３の後に０が六個ついた小切手を私に差出し言った。<br />「息子の心を診てください」<br /><br />テレパスである私は患者を外からでなく内部から「診る」ことができる。<br />精神感応力で患者の心の中に潜り深層心理で障害を起こしている部分を調べるのだ。<br />「戦場」の心の入り口を吐き気を抑えながら中心部へ進んでいる。<br />この吐き気は患者のもので、異物（私のこと）が入ったことによる拒否反応だ。<br />精神ダイブ中はこちらの精神も無防備になるので患者の不快感をもろに受けてしまう。<br />荒廃した建物が見える。戦争の影響でつぶれてしまったのだろうか、コンクリートから鉄筋が飛び出し水道管は破れて水しぶきがあがっている。違和感。よく見ると、建物の向こうの方に硝子張りのホールみたいなものがある。他はなにもかもめちゃくちゃなのにそのホールの硝子は割れていない。私がそのガラス張りのホールに歩を進めると足下のコンクリートが爆発した。慌てて近くの建物に飛び込むと、子供の指を切り落としていた兵士達が６００メートル程後方に迫っている。どうやらライフルで撃たれたらしい。<br />「冗談やないで…！」<br />夢の中の出来事とはいえ精神エネルギーに傷をつけられては体の方もただではすまない。<br />必死のぱっちで逃げる。一瞬兵士を視界にとらえると軍服ではなくブレザータイプの学生服を着ていた。この建物、どこかで見たことがあると思ったらＮ区の聖華学園という中・高一貫の進学校である。石原旬が半年で登校拒否になった学校だ。私は教室に飛び込むと黒板に殴り書く。<br />「ｘ＝２＋√3　のとき，　ｘ３－２ｘ２＋３ｘ－１３　の値を求めなさい」<br />後から追ってきた兵士たちの足が止まる。石原旬は今、脳みそフル回転で問題を解こうとしているのだろうが解けないだろう。この問題は高校で習うのだから中一からひきこもっているキミには無理や。ちなみに答えは５＋１０√3である。<br />ブレザー姿の兵士たちがxに２＋√3を代入している間に後ろの扉から外に出て硝子張りのホールに向かう。夢の住人が私を攻撃してきたということはあのホールが深層意識に通じているのだろう。<br />渡り廊下を渡らず、運動場に出ると入試試験の合格者が発表されていた。石原旬の受験番号が「６０１」だということがわかるのは私の精神エネルギーが石原旬の夢とシンクロしているからである。受験番号が貼り出されたボードの前に行き見てみると、５９１、５９８、６０１。ある！合格している！安堵感。<br />「あったよ！お母さん！！」<br />うれしくなって思わず声を出していた。母親を探す。いた！<br />母親は人集りから外れたところで携帯電話で誰かと話していた。一瞬でそれが自分の父親だということがわかる。<br />「ええ、ええ。合格したわよ！だから言ったでしょ！あなたは何よ！何もしてくれないじゃない。勝手なこといわないでよ、旬なら大丈夫よ！もう切るわよ！」<br />イライラと不機嫌な様子の母親は般若と猪八戒を足して１．５倍に膨らませたような顔をしていた。一気に最低の気分になると同時に一生ここから出られないという恐怖が私を襲った。これも私自身の不快感ではなく石原旬の記憶に感応しているのである。<br />あんなにがんばったのに。<br />眠くても勉強したのに。<br />夏休み１度も友達と遊ばないで毎日塾へ行った。<br />お母さんを喜ばせようと思った。<br />僕が合格すればナニモカモうまくいくはずだったのに。<br />石原旬にとって中学受験はひとつのゴールだったのか。彼は見事に合格を勝ち取ったのに状況は何も変わらなかった。相変わらず両親は不仲で母親は不機嫌だ。なにより石原旬にひとつの達成感を与えずもっともっとがんばらせようとしたのではないか。<br />硝子張りのホールに到着した。エントランスの扉を開けて中に入ると真っ暗なホールに少年兵がいた。<br />「ルオ！生きていたのか？よかった…！」<br />少年兵はそう言うと私の体を抱きしめる。帽子の下から覗いた眼は甘えたような拗ねたような眼だ。石原旬である。<br />「げっ！」<br />ふと気付くと私の髪の毛はピンク色になっていた。髪型もあご位までのショートボブで、テカテカ光る白のボディスーツに身を包んでいた。石原旬はニュータイプゲノムがどうのと言いながら切なくてたまらんとばかりに私を抱きしめてキスをした。<br />荒廃した世界。戦うヒロイン。幼馴染の主人公。<br />石原旬の部屋にはそういう危機的状況で主人公とヒロインが愛し合うといった内容のマンガやアニメＤＶＤがたくさんあった。そのため夢の世界は戦場と化し、石原旬は無力な少年兵に身をやつして部屋だけでなくすっかり自分の中にひきこもっていたのであるが、ヒロイン役にされてしまうとは。私はイメージの力で私の精神エネルギーをいつもの肩までかかる黒髪、毛玉のついた黒のカーデガン、黒のタイトスカート、伝線したストッキング、その上から羽織る白衣に戻そうとしたがすごい吐き気に襲われてあきらめた。たぶんこのホールのどこかが深層意識の底に通じている。異物として排除しようとする力も強くなっているのだ。<br />私はヒロインのルオに化けたまま石原旬の好きにされている。<br />なんだかよくわからん稚拙なキスをされたまま白のボディースーツを脱がされる。これも一体どういう作りになっているのか、ジッパーのようなものは何もついていない。たぶん何か宇宙的な（？）特別の素材でできているとかいった勝手な設定があるのだろう。<br />私の胸があらわになる。その乳首は鮮やかなピンク色をしていて気持ちが悪くなった。これは石原旬の夢の影響でなく私自身の感情である。ただでさえ、たとえ夢といえども好きでもない男に抱かれるというのは気分が悪い。今年で３０といえど。しかも３００万でこんなことになってしまうというのがまたリアルで情けない。<br />そんな私の気持ちなどおかまいなしに甘ったれた少年兵はピンクの乳首に吸いついている。ボディースーツをすべて脱がされる。やはり陰毛がない。しかし水が跳ねたような音がする。どうやらルオは感じててびしょびしょらしい。馬鹿馬鹿しくて涙が出てきた。石原旬はそんな私を切なくて愛しくて泣いているのだと勘違いしたらしく、いっそう強く抱きしめると自分の勃起したものを私に挿入した。とたんに背中を電気のように快感が走った。こちらは石原旬のものである。どうやら射精したらしい。<br />と、同時に地面が崩れ、私はホールの地下に吸い込まれていく。深層意識への扉が開いたようだ。私は落ちながら患者の記憶を拾っていった。中学受験までに石原旬が経験した様々なこと。<br />物心ついた時からいるペットの犬が死んだとき。お母さんが作ったハンバーグ。遠足の登山がしんどい。給食の時間にちょけて鼻から牛乳ふいて痛い。少年野球チームの練習試合。友達のシンジとケンカ。おばあちゃんのお葬式。お父さんが買ってくれた昆虫図鑑。鶴亀算が解けた。となりの席の安川さんの持ってる匂いつき消しゴムがあんまりおいしそうなんでかじったら苦くて安川さんに泣かれた。好きなアニメの再放送。年末大そうじ。背の低い辻本くんをいじめて終わりの会でおこられた。運動会。両親と３人で行ったファミレス────────────…<br />あるやないか生きてる証。生々しいこと。生活。幸せな時間。愛された記憶。<br />少年よ生きろ。ダメでもいいからやってみろ。外に出ろ。生身の女の子に汗かきながら話しかけろ。自意識と闘え。食事をとれ。風呂に入れ。ぐっすり眠れ。土を踏め。風に吹かれろ。傘をさせ。嫌なこと思い出して七転八倒しろ。飲め。飲んで吐け。本を読め。風呂の排水溝を掃除してみろ。人間が生きて生活しているというのがどういうことかわかるはずや。<br />深層意識の底に到着するとそこには白い蝋のようなものにすっぽり覆われて眠る石原旬がいた。私は蝋部分をほじくり石原旬の顔を露出させると、病院から持参した塩酸パロキセチンをお見舞いした。<br /><br />＊＊＊<br /><br />２か月後。石原旬は投薬治療を続けている。私の勤めるメンタルクリニックに２週間に１度来院し、カウンセリングを受けている。<br />「僕はお父さんのこと嫌いでした。仕事仕事で家にいなくて。僕が小学校の高学年くらいになってくるとお母さんの僕に対する期待とか依存とか大きくなってきて。僕自身、僕ががんばることでなんとかなるんじゃないかと思ってて、それが具体的な目標になったのが中学受験なんです。」<br />「君は子供なりに必死でがんばったんやないかな。もう切れるっていうギリギリのところで受験に勝って、でも本当に変えたかったことは何も変わらへん。そのショックでもうストレスをはね返すパワーは無くなってたんよ。もうどんな些細なストレスにも耐えられなくなってひきこもりという状態になったんやけど、どうして部屋から出てこようと思ったの？」<br />石原旬はちょっと恥ずかしそうにしながらも話してくれた。<br />「そのー、変な話なんですけど…いつものように寝てたら夢見まして。好きなマンガの夢やったんですけど、僕起きたら夢精してまして。それがめちゃくちゃ気持ちよかったんですよ。それで、いつもなら起きた時にサイテーの気分になるんですけど、その時はなんかちょっとスッキリしてて。部屋掃除しようかなーと思いましてね。部屋の外に立ってるお母さんに掃除機持ってきてって言ったんですよ。それから…」<br />まだ学校には行けてないようだがそれなりに日常生活を取り戻しているらしい。<br />小一時間ほど話してカウンセリングを終了した。<br />石原旬は診察室を出ようとしてドアの前で振り返って言った。<br />「先生。ちょっとダサないですか？もうちょっとオシャレしたら？」<br /><br />どつくぞ。<br /> ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>ノート</dc:subject>
<dc:date>2008-07-06T23:41:51+09:00</dc:date>
<dc:creator>airins</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
</item>
</rdf:RDF>